りんるーのコメントもあるので書く

 「〇〇ってどうなの?」と聞かれたり、特筆したいものだけ。


ラバーズ7
 安定。ヤスさんや岩永さんが絡んできたり、ひろみのなつきに対する気持ちの大きさが前面に出てきたのが良かったなあ。ただ、誘拐騒動の件で、宗則がほとんど前に出てこなかった事が気になったかな。ある程度気持ちの整理がついた後だとはいえ、こうもおとなしいのは妙かなあ。


■賽ドリル
 私的に掘り出し物。賽の河原という生死の狭間にあり、機工魔術士同様のハイテンションさと、生が背負う重さが両立し、メリハリが効いていて読みやすい。笑えるし考えさせられるってのは良いやね。あ、それと、TRPG風味なストーリー進行もポイント高いかも。


夜桜四重奏
 1巻では「桜新町とその住人には何かしらの因果がある」とは思っていたが、その内容がほとんど明かされずすっきりしなかった。2巻ではその辺りが明確にされたので面白くなりそうな期待がある。キャラの魅力は結構ある方なので、この後も魅力的に描けるようなストーリー展開になってくれる事を祈りたい。や、1巻のままでも良かったのだけど、それだと妖怪と過ごすユルユルコメディーとしてだけで終わっちゃいそうだったんだよねえ。


■ほのかLv.アップ!
 女子高生が叔父のゲーム製作会社でアルバイトをするお話。登場人物はキャラ作りとして変な人がいたりするし、絵柄がかなりかわいげだったりするが、ほのかの将来への迷いや「モノづくり」の楽しさや厳しさもしっかり描かれているのがポイント高め。実際に作ってる側からするともっと修羅場なんだけど、その辺は漫画だからドロドロして描いても意味無いしな!


ヨイコノミライ
 痛い、色んな意味で。自分と重なる想い出の痛さや、実在する性格の痛さや、若さの生み出す摩擦の痛みがある。しかしその「痛み」の底にいるキャラ達だからこそ、描ける切なさ(むしろ刹那さの方が的確かも)があるんだよね。それぞれに用意された結末はどれも良かった。


惑星のさみだれ
 29日にりんるーに薦められて、30日に買ってきた。「惑星を破壊しようとする魔法使いを止めて、惑星を自分のモノにせんと企む姫とたくさんの騎士の話」と聞き、結構重そうな話だと想像していたので、発見するのに時間がかかった。どう見ても日常漫画風味です。本当に、って、あれ? 想像より軽い表紙なのに、想像より重いお話ですねこれ? …これ、惑星を自分のモノにしたい理由とか、主人公がそれに賛同する理由とか書いちゃうとネタバレになるよね。書けないよなあ。これも日常感とキャラの性格のぶっ飛びぶり、そしてストーリーの背景の重さがバランス良くて面白い。これも掘り出し物だったかなー。