さて、雅ちゃんと合流です。

 アンナミラーズを出た後、「合流の時刻まで一人も大変だろう」という事で、女帝が家に招待してくれる。ここぞとばかりにコーラを飲みまくる。ホントお世話になります。


 合流の時刻になり、雅ちゃんに指定された駅へ移動。雅ちゃんから「駅に着いたら向かい側のホームの待合室にいるので来てくれ」という指示のメールが入る。到着し列車から降りると、目の前に待合室がある。向かいを見ると………何も無い。はて、ここからじゃ見えないんだろうか。乗り換えや向かいへ移動するため専用の通路を通り向かいのホームへ移動してみる事にした。


 …はて? それらしいものが見つからないよ?


 向かい側のホームに到着し、ざっと見て回ったが、やはり見当たらない。ベンチなら何個かあるが、それを待合所と呼ぶとは考えられないし、そもそもベンチには誰も座っていない。「もしかしたら改札付近に待合室があるのかもしれない」とも考え、今通ってきた通路と反対側にある改札へ移動し、付近を見回すが、待合室らしきものは勿論、待合所と勘違いする可能性のあるものも見当たらない。


 ぷるるるるる


 篠「おい雅」
 雅「しのーん、今の列車に乗ってたんじゃないの? 心配してたんだけど」
 篠「おいお前今すぐ場所を言え」
 雅「だからさっき言ってた待合室だよー」
 篠「今すぐそこから出て左手を挙げろ」
 雅「こう?」


 「現在僕がいる位置の向かいのホームの待合室の外にいる」一人の人間が、電話しながら左手を挙げたのだった。