恋愛機能120%

 冬服を買おうにも出かけられない(ゲーセン自重)ので、不貞背筋を続けている。


 この背筋という運動の恐ろしい事、やり方次第では全身の筋肉をバランス良く使えるようだ。おかげで背筋をしたはずが上腕二等筋と太腿が心地良い筋肉痛に包まれている。全身運動が出来て素晴らしいというのはそれはそれで良いのだが、僕は、当初の予定では「声量と音域の改善を目標に腹筋を鍛える」という目的のために背筋をしていたはずではないだろうか。
 背筋の最中で「腹筋と背筋はバランス良くやらなきゃいけない」「背筋で腹筋も鍛えられるので背筋が多めのバランスがベスト」「あれ、今腕伸ばしたら全身ぷるって気持ち良くね?」という発見をし、30回×1回5秒×5セットくらいノリだけで続けてしまったわけだ。


 声量と音域の改善を試みる時はいつも「異性に生まれたかった感もあるなあ」と考えてしまう。もし異性に生まれていたのであれば、異性の曲を歌えるだけの音域があるかもしれないからだ。僕の現在の音域は「男性曲だと最低音が出ない」「女性曲だと最高音が裏声じゃないと出ない」という酷く中途半端な状態にあるので…何ともかんとも情けない。
 学生の頃は演劇部だった事もあり、そうした悩みは無かったんだけどなあ。