12日 昼

 篠「服を大阪まで送りたいんだけど、ダンボール無いかなあ」
 母「ああ、そこに2つあるから好きな方選んで使っていいよ」


 一つは結構小さめのダンボール、もう一つはかなり大きめのダンボールだった。大阪で着る服や鹿に送る三国志大戦のC・UCカード、それ以外にももしかしたら何か入れる可能性がある。念のため、僕は大きい方のダンボールを選んだ。荷物を全て詰め込んだ結果、大きい方のダンボールではかなりスペースが空いてしまい、小さい方のダンボールを選んだ方が正解だったが………今更つめ直すのも面倒だという事で、ダンボールを簡単に刻んで小さくたたんで送ったのだ。


 この荷造りの最中、「何か微妙に生臭いがするなあ」と考えていた。この日はとても暑かったし、漁師町にはよくある事で、汗の臭いか外の臭いか何かだと思っていたが…臭いの原因は「仕事用として送られてきた乾物等の臭い」であり、その臭いは「乾物等を入れていた大きいダンボールにうつっていた」のだった。


 14日 夜に鹿から「おいなんか箱が磯臭いんだが」というメールを受け、「ああ、ダンボールのせいだったのか…」と思いつつ、とりあえず服を救出するように頼んでおいたのだが…どうなっている事やら。これがきっとラスボスになるんだろうな、と思った。