中二病の結晶

 ファンタジー小説も音楽も、今の便利な世の中も、全ては妄想の結晶なのだよ。言い換えれば中二病黒歴史の塊なのですよ。


 「荷物運んでくれるでっけーのあったら楽じゃね?」
 「意味わかんね」
 「石炭で熱ごあーっと出して、それ水でべひゃーっと冷やしたら、水蒸気ぼふぁーで前進むんじゃね?」
 「ねーよwww」
 「でも一瞬動いたらあとは慣性の力で動くじゃん」
 「一瞬だけですぐ止まんだろ。摩擦なめんな」
 「ああ、ならローラーつけるか。路面みたいなの敷いてさ」
 「いやそんなので動くわけ………あれ?」
 「よし実用化しよう」
 「俺にも一つくれ」


 蒸気機関車とかこんな感じで出来たと思うんですよ。こんなやり取りは無いだろってツッコミはいらない。
 起因が妄想、問題解決は過去の技術や知識や経験あるいは新たな妄想で解決、そんな感じで出来たモノが増え続けて、この世界があるんじゃないかなあ。妄想の産物が形を成し、需要があれば広まり、不満を感じ共感を覚え、それらが発展していく。
 エロ漫画も多分そうでしょう。「エロいけどおっぱい小さいから好みじゃないから俺がでっかくしてやる」とか。日本が誇る天下無双、小型技術も「いやまだ小さくする。俺は過去のクリエイターどもには負けん。小さくする意味は全く無い」とか。


 過去の経験や知識から、人間は進化していくわけですよ。それが黒歴史と呼ばれるモノだったとしても実を結ぶ事だってあると思う。過去の妄想を具現化したり、反面教師にしたりするって事ね。そう思えば過去は恥ずかしい事ばかりではないし、人は生まれた時は人間ではなく、人としての生を積み重ねる事で人間になっていくんだなと思うし、何が言いたいかわからないし、あばばばばばばば。


 要するにね、最近「中二病かこいつ」とか「自分オタだから気持ち悪がられる」とか言う人が増えてる気がするんだけど、時と場合と節度さえ考えれば良いと思うし、未熟な人(頃)だってあって当たり前なんじゃないかと思うのです。お前らみんな仲良くしなさーいって事ですよ。