入院中にも色々あるんじゃよ

 4月は新入社員の季節。当然病院も同じで、なりたて看護士さんの研修が日々続いています。目線がどこを向いているのかわからないあたり、患者さんのどこを見て接すれば良いのかわからないんだろうなあ。笑おうとしてるけれど全く笑顔に見えないあたり、慣れてないんだろうなあ。なんか色々面白いです。


 もっとも、僕のように、看護士さんにほとんどお世話にならない人間はのほほんと考えられるが、そうでない方からすると不安に感じる可能性もあるやね。新人だからミスは当然だけれど、医療系でミスって死亡フラグだしね。「
静脈と動脈間違えて点滴しちゃいました☆」とか可愛い笑顔で言われても許せませんよ的な。


 看護士さん「新しい寝巻き準備して」
 新人さん「はいっ」(ぱたぱたぱた…)「持って来ました」
 看「○○さんに渡してあげてね」
 新「はい、すいません!」


 で、出たー! つい上司・先輩に渡しちゃうお約束! いやー和む。
 寝巻きの縫い目やら裾やらに色のついた生地がついていて、その生地の色で寝巻きのサイズを判別するわけだけど、僕の着ていた寝巻きと持ってきた寝巻きの生地の色が微妙に違う。茶色と薄めたコーヒー牛乳みたいな色の違い程度。たまたま僕はそれを注意して見るので気が付いたけれど、知らない人ならほとんど気づかないだろうな……
 で、着てみる。短ぇ。Lでさえ手首から10cmちょい出てるのに、Sとか何この短さ。そして小せぇ。胸回りぱっつんぱっつんなの。これだけ薄い腹ですら微妙にきついの。「新人さんの手前だし我慢しよう」と思う反面、「これが衣服のミスだけだから良かったものの、他だったら危ないから言うべき」とも思い、葛藤しまくり。
 結局、その後に看護士さんだけが来たので、言う事に。


 篠「あのー……これ多分サイズ違います?」
 看「え? あ。あははははははは!」
 篠「こっそり替えてもらっていいです?」
 看「ごめんなさい! 言い辛かったですよね! あははははははは!」
 篠「あははは、内緒でよろしく」
 看「なん、七分丈、みた、あは、あはははははは!」


 おー、ウケてるウケてる。すっげー不本意ですけど可愛いからいいや。


 酷い話もあるけれどまた次回。